「ペンギン・ハイウェイ」北香那&蒼井優が監督からのプレゼントに本気で驚く

「ペンギン・ハイウェイ」初日舞台挨拶の様子。左から森見登美彦、西島秀俊、蒼井優、北香那、石田祐康、竹中直人。

劇場アニメ「ペンギン・ハイウェイ」の初日舞台挨拶が、本日8月17日に東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われた。

アオヤマ君役の北香那、お姉さん役の蒼井優、アオヤマ君のお父さん役の西島俊、ハマモトさんのお父さん役の竹中直人、石田祐康監督、原作者の森見登美彦が登壇した。今回が声優初挑戦の北は「不安とか緊張がいっぱいあるんですけど、それを皆さんがどう受け取るのかが心配でもあり、でもワクワクしている」と現在の心境を吐露する。また本作のキャンペーンで石田監督と全国を回ったことを振り返り、「監督と一緒においしいものばかり食べさせていただいて(笑)」と、北海道で食べたジンギスカンのことを思い出し笑顔を見せていた。

蒼井は石田監督について「見てわかると思いますけど、本当に愛らしい方で」と前置きし、「この石田監督が全カットに愛情を詰め込んだ映画です」と作品を紹介。それを聞いた石田監督は、恐縮しながら自身のTシャツを示し「蒼井さんがプレゼントしてくれたんです」と打ち明け、蒼井が「ペンギンっぽい」という理由で選んだTシャツについてうれしそうに話す。

隣で石田監督の様子を見ていた竹中は「初日をこんなにうれしそうに迎える監督を見たのは初めて。劇場が500席全部埋まってるって言ったら500人分手のひらに“人”って書いて飲んでたんですよ」と裏話を披露し、「圧倒的に監督の存在に感動しました!」と熱くコメント。西島は「不思議なストーリーなんですけども、大人の胸が震えるような映画になっています。子供と一緒に大人の人にも観てほしい」と作品を紹介した。

大学時代から、アニメで数多くの賞を受賞していた石田監督は今作で長編映画デビュー。本作の制作にあたり、大変だったこととして「長い」と答える石田監督に会場からは笑いが漏れる。続けて「僕の尊敬するスタッフ、キャストの方々と関わり合うことの楽しさや、プレッシャーもありましたが、なんとかここまでこれました。ありがとうございます」と感謝を口にした。

本作を観た感想を問われた森見は「自分が子供の頃に観たかった風景を小説の形にして書いたんですけれども。そのイメージがすごく上手にアニメに再現されていて。小学生の自分が観たら本当に感動するだろうなと思ってうれしかったです」と太鼓判を押す。続いて西島は、自身が演じた“アオヤマ君のお父さん”が森見に似ていることを指摘されると、「そっくりですね! 演じる前にお話したかった」と話し、司会から「お父さんを似せてくれって頼んだんですか?」と振られた森見は「そんなことしません!」と笑顔で否定していた。

ここで、本日が誕生日の蒼井と8月23日に誕生日を迎える北に、バースデーケーキがサプライズで運び込まれる。ペンギンがあしらわれたケーキに2人は「かわいい!」「このペンギン食べられるのかな?」と興味津々。さらに、石田監督によって描かれた、2人の似顔絵入りの色紙が贈呈されると、感激した様子で監督への感謝を述べる。続けて蒼井は「ケーキまでは台本に書いてあった」と暴露し、本当に驚きの表情を見せていた。

最後に北は「映画を観て、昔のキラキラした自分に会いたくなりました。ぜひ皆さんの視点でいろんなことを思って楽しんでいただけたらと思います」と挨拶。石田監督は「原作を読んだとき、このアオヤマ君に本当に惚れ込んで『見上げた少年だ。あっぱれだ!』って思いました。それで、この少年のまっすぐな瞳に映る風景をがんばって描きました。どうぞ皆さん、この少年を最後まで見届けてやってください」と観客にメッセージを送り、イベントは幕を閉じた。

(c)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会